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法人化した後のおすすめの銀行口座

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法人化する場合、法人名義の銀行口座を作成することになります。

私は大阪会社設立相談センターを運営しており、会社の設立や法人化に関する相談を受けていますが、その中でも多いのが「法人化した後のおすすめの銀行口座はどこですか?」という質問です。

そこで今回は、法人化してから銀行口座をつくるまでの流れや、各金融機関の特徴や選び方、おすすめのネット銀行を紹介します。

動画でも解説しています。

https://youtu.be/KNtES456YCQ

法人化した後に銀行口座ができるまで

会社を設立したら、法人名義の口座を作ります。しかし、口座の作成に時間がかかるため、口座開設より先に銀行口座を使った取引をしないといけない場面も出てきます。そういった場合、どうしたら良いのでしょうか?

結論、法人化直後はこれまでの個人口座を引き続き利用すればOKです。

法人口座開設までは個人口座をそのまま利用する

個人事業から法人化する場合、これまで利用してきた口座をそのまま利用します。「法人が個人の口座を所有して使用している」という考え方に基づいて、経理処理をします。

その後、法人口座が開設されたのちに、得意先からの振込や口座振替の登録を変更しましょう。事業にかかわるすべての登録変更ができたら、以後は法人口座のみを管理していきます。

ちなみに、銀行口座開設のタイミングは、以下の記事でもっと詳しく紹介しているので、参考にしてください。

法人化(法人成り)後の銀行口座開設のタイミング・選び方について

3つの金融機関の特徴

銀行は主に以下の3つの種類に分けることができます。

  1. 都市銀行・地方銀行
  2. 信用金庫
  3. ネット銀行

それぞれの特徴を理解して、どこで法人口座を開設するか判断しましょう。

都市銀行・地方銀行┃中〜大企業向け

都市銀行や地方銀行は口座開設に時間がかかります

また、融資の金額も大きく(おおよそ1億円〜)中〜大企業中心に行われます。小さな企業への融資はあまり積極的ではありません。
(小口の融資がないわけではありません)

信用金庫┃地域密着型でフットワーク軽め

一方で地域に根ざした営業を行う信用金庫はフットワークが軽いのがメリットです。口座開設までの時間も都市銀行などと比べて早く、小規模の法人への融資も積極的に行ってくれます。

日頃から取引をして、良好な関係性を築いておくといいでしょう。

ネット銀行┃ネットバンキングが無料

ネット銀行は店舗を持たない金融機関です。

大きなメリットとしてネットバンキングが無料で利用できることが挙げられます。都市銀行や信用金庫などの場合、法人のネットバンキングの利用には1,500円〜2,000円以上の手数料がかかりますが、ネット銀行なら維持費が不要です。

また、他社への振込手数料も安価に設定してある場合が多いです。コンビニなどでも現金を引き出すことができ、店舗はないものの不便さを感じることはほとんどないでしょう。

おすすめの銀行の選び方

上で紹介した3つの金融機関からどこを選べばいいのでしょうか?
下記の2点がポイントとなります。

  • 都市銀行にはこだわらなくていい
  • 複数の金融機関の口座を作成(申請)する

都市銀行にこだわる必要はない

都市銀行の口座開設にこだわる必要はありません。

それよりも将来的な融資を考えているなら地域の信用金庫に口座を開設して日頃から取引をする中で、信頼関係を築いておく方がいいでしょう。

またネット銀行は作っておいて損はありません。固定費はかかりませんし、振込手数料も安いため、法人用口座としても使い勝手がいいです。

複数の機関の口座を作成(申請)する

そして、銀行口座は一行だけでなく、複数の機関の口座を申し込んでおくことをおすすめします。

法人口座は申し込めば必ず作成できるわけではありません。口座作成には審査があり、普通に審査に落ちてしまうこともあります。一行だけ申し込んで作成できないと非常に不便です。

そのため、落ちてしまうことも考えておき、複数の銀行口座を作成することをおすすめします(口座を開設して結果的に使わなくても問題ありません)。

おすすめのネット銀行3選

私がおすすめするネット銀行は以下の三行です。

  • PayPAy銀行
  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行

PayPAy銀行と楽天銀行はペイジーが使えて便利

ジャパンネット銀行と楽天銀行の大きなメリットはPay-easy(ペイジー)が利用できることです。

Pay-easy(ペイジー)とは

税金や公共料金の支払いを、金融機関などの窓口に並ぶことなくパソコンやスマホなどから支払うことができるサービス

ペイジーは地方税や社会保険料などの支払いにも対応しています。ネット銀行は社会保険料などの口座振替には対応していませんが、ペイジーを利用することで納付することができます。

金融機関の窓口に行かなくても税金などを支払えるのは大きなメリットです。

おすすめ三行の主な特徴は以下のとおりです。

PayPAy銀行の特徴・メリット
  • PayPayの売上金の入金が早く、手数料も無料
  • 審査不要でVisaデビットカードが利用できる
  • スマホ用のビジネス専用アプリがある など
楽天銀行の特徴・メリット
  • 振込手数料が安い
  • JCBデビットカードが利用できる
  • 海外送金にも対応 など
住信SBIネット銀行の特徴・メリット
  • 決算書等の書類不要で融資を受けられるdayta(デイタ)に対応
  • 振込手数料が最安水準
  • 携帯電話番号での口座申込みが可能 など

まとめ

法人化した後に法人口座が開設されるまでは、これまでの個人口座を引き続き利用しましょう。

銀行口座は審査に落ちてしまうことも普通にあるので、二行以上申し込むことをおすすめします。

都市銀行にこだわる必要はなく、融資を受ける予定があるのなら信用金庫、その予定がないならネット銀行だけでも問題ないでしょう。ネット銀行のみの場合は、Pay-easyが利用できる銀行を選ぶと便利です。

 

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