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税務調査のポイントと準備【税務調査の時期・流れ・準備】

物種健吾
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税務調査ってどんなところが見られるの?」と気になる方も多いと思います。

今回の記事では、税務調査のポイントをまとめて紹介します。具体的には以下の順に解説していきます。

  • 税務調査の種類
  • 税務調査が行われる時期
  • 税務調査の流れ
  • 税務調査で確認されること
  • 税務調査の準備

動画の解説はこちらから。

税務調査の種類

税務調査には、一般的に以下の2種類があります。

  • 査察調査
  • 任意調査

それぞれ確認していきましょう。

査察調査

査察調査国税局が行う強制調査です。テレビのニュースやドラマなどで、なんとなく知っている人も多いのではないでしょうか。

大勢の調査員が自宅や会社になだれ込みます。捜査令状も発行されているため拒否はできず、強制的に調査が始まります。

しかし、査察調査は「事前に悪質性があると判断される場合」に行われるものです。

査察調査は税務調査全体の1%程度と言われており、数はそこまで多くありません。

任意調査

より一般的な税務調査は、こちらの任意調査です。

任意調査は税務署か国税局が行います。中小企業であれば、基本的には税務署が行います(資本金が1億円を超える企業は国税局が担当します)。

税務署から税理士に連絡が入り、日程調整を行った上で実施されます。

「任意」となっていますが、税務署員には「質問検査権」という権利があるので、捜査自体を断ることはできません

書面添付制度

税理士の権利として書面添付制度というものがあります。

書面添付制度を利用している場合、税務署が実際の税務調査を行う前に、添付書面に記載されていることについて、税理士に意見聴取を行います。。

この際、税理士が税務署に対して事業の内容などを説明し、問題ないと判断された場合は、そこで税務調査が終わることもあります

税務調査に入る前にワンクッション置けるので、納税者にとって有用な制度です。

一方で、事前通知がない「無予告調査」というものもあります。

突然、税務署の調査員が事務所等に訪れたときは、一旦は外で待ってもらい、顧問税理士に相談するのがよいでしょう。

いきなり対応するのは難しいので、日程を再調整してもらうなど、臨機応変に対応しましょう。

税務調査を行う時期

税務調査が行われる時期は8月〜11月が多いです。これは税務署員の人事異動が関係しています。

通常、3年に1回、7月に税務署員の人事異動が行われます。新しい体制で準備を始め、8月から本格的に調査が始まります。

逆に、2月、3月は比較的調査が少ない時期です。この時期は個人の確定申告の業務があり、税理士も多忙なことが多いので、日程調整が難しいという理由があります。

4月〜6月は、7月の異動が控えているので、あまり大きな調査は行われず、最終調整的な期間になります。

上記をまとめると

  • 8月〜11月:最も多い
  • 2、3月:少ない
  • 4月〜6月:調整的に行われる

ということになります。

税務調査の流れ

ここでは、具体的に調査がどのように行われるのか確認しておきます。

税務調査は1〜3日間くらいで行われることが多いです。売上が1、2億円程度の中小企業であれば、1、2日で終わることもあります。

調査員の人数は、1〜3名程度で、時間帯は10時〜17時の間で行われる事が多いです。

調査当日は

  1. 事業概要の説明
  2. 総勘定元帳を中心とした資料の確認

の順で進められます。

午前中は雑談からスタート

初日の午前中は会社概要の説明などから始まります。「どういった事業をしているのか」など、簡単な聞き取りが行われます。

ちなみに税務署員への昼食の準備は不要です(税務署員も調査である以上、調査先と一緒に食事をしてはいけないことになっているようです)。

総勘定元帳の確認

その後、総勘定元帳の確認が行われます。調査員が気になるポイントについては、追加資料の提出を求められることがあります。

通常は過去3年分の元帳の確認が行われますが、場合によっては5年程度まで遡ることもあります。 

税務調査で確認されること

一般的に調査で確認されることは、以下のポイントです。

税務調査の着眼点
  • 不正な取引
  • 期ズレ
  • 経費性の問題
  • 在庫の確認
  • 消費税
  • 契約書や領収書

①不正な取引がないか

売上除外や架空の経費計上など、不正がないかチェックされます。これらの不正は論外で重加算税の対象となってきます。

②期ズレがないか

今期の売上が翌期に計上されていたり、逆に翌期の経費が今期分に含まれていたりする「期ズレ」がないか確認されます。

そのため、期ズレが発生しやすい期首、期末を重点的に見られるので注意しておきましょう。

③経費性に問題はないか

そもそも経費にできるものなのか、本来は減価償却として扱われるものを経費にしてしまっていないか、という点を確認されます。

④在庫の確認

商品の在庫が適正に計上されているかチェックされます。

例えば、本来は2,000万円として計上しないといけない在庫を1,000万円、1,500万円と過小に計上してないか、といった点が見られます(在庫を少なくする=原価が増える→税金が減ることになります)。

⑤消費税について

消費税の課税・非課税の誤りがないか確認されます。

非課税取引や不課税取引のものを、誤って課税対象にしている場合などです。香典や賠償金の支払いなど、対価性がないものは不課税取引です。

⑥契約書、領収書

契約書や領収書に収入印紙の貼り忘れがないか、といった細かい点まで確認されることがあります。

税務調査の準備

金庫や引き出し、元帳などの資料まで、できるだけ余計なものは少なく、整理整頓しておきましょう。

例えば、金庫や資料にメモや付箋が貼ってあると、調査員の目に止まりやすく、それがきっかけで疑いがかかったり、調査が長引くこともあります。

また、調査の前日には、現金残高も必ず確認しておいてください。

税務調査は普段どおり態度で

税務調査は脱税を抑止するために、必要なものです。緊張するかもしれませんが、いつもどおりの態度で調査員とコミュニケーションをとるようにしましょう。

また常日頃から、いつ調査に入られても大丈夫なように毅然としていることが大切です。営業活動の中で判断に迷う場面はありますが、なぜそうしたのか、論理的に説明できるようにしておくことが、重要です。

 

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