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税務調査の時期と税務署の異動時期

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税務調査の時期と税務署の異動時期
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税務調査というと、映画の『マルサの女』を見た事がある人はそれを想像するかもしれません。
あの調査は国税局の強制調査です。
事前に悪質性があると判断されたときに行われるもので、全体の調査の中でも
1%以下の割合となります。

 

普通にしていれば強制調査はありません。

 

通常は、税務署からの事前の連絡がある場合がほとんどです。
ほとんどというのは、現金商売をしている会社の場合には、
不正が行われていないかなどを確認するため、現金のチェックなどで突然くる場合もあります。

 

飲食店などで突然来られても困りますよね。
営業がありますし。
そのようなときはすぐに顧問税理士に連絡しましょう。

 

一般の調査の場合は、強制調査のような『手を止めて下さい』といった事はなく、
1日~3日くらいにかけて行われます。
時間は大体10時~16時・17時くらいまでです。
半日だけ行うときもあります。事前に日程を調整します。

 

この税務調査ですが、時期によっても傾向があります。

 

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税務署内部の異動時期

 

税務署内部の異動時期

 

税務署内部にも異動というものがあります。
時期は年に1回、この7月です。
3年に1回異動があるので、全体の約1/3がこの時期に入れ替わる事になります。

 

人が1/3も入れ替わるとかなり雰囲気とか変わりますよね。
ですので、6月になると税務署内部もそわそわした感じになるようです。
自分の勤務地がかわったり、人が入れ替わるとなると気になりますよね。

 

強制調査を行っている国税局に異動になるというのは出世の道の一つです。
ただ、国税局勤務は時間も関係なくかなり厳しいようなので、全員がそこに行きたいわけではありません。
国税局は強制調査だけに遅くまでやったり、スケジュールも立てにくいようです。

 

個人的には、国税局でも税務署でもいいですが、一度調査する側の経験ができたらなと思います。
期間限定とかであればおもしろいんですが。
(絶対ないと思いますが)

 

税務調査の時期と傾向

 

税務調査は時期によって傾向があります。
どういった時期に税務調査があるかによっても対応が変わってきます。

 

7月の異動後は調査先の選定

 

7月初めに異動があるので、
7月中くらいに調査先の選定をしています。
ですので、実際に税務調査が始まるのは7月後半以降が多くなります。

 

秋頃は本格的な調査

 

8月から12月頃までは本格的な調査期間です。
年末はどこも忙しいので、実質は12月初めくらいまでですね。

 

ある程度の規模になると、税務調査はあると思っておいた方がいいです。
もちろん、規模に関係なく問題があれば指摘があったり調査もあります。

 

また、赤字だから調査がないわけでもないです。
消費税や源泉所得税・印紙などで不足額が出る場合もあるので、
赤字の場合でも税務調査はあります。

 

基本的にはこの7月後半から12月初めが税務調査のメインの時期です。
他の時期はあまり調査も多くはありません。

 

確定申告期間はあまり税務調査はない

 

2月や3月の確定申告時期は基本的にはあまり税務調査がありません。
税務署の職員が所得税の確定申告の応援に行っていることもよくあります。
個人の確定申告の提出がこの時期に全て集中するので忙しいです。

 

ただ、たまにですが連絡がある場合もあります・・・
ただ、税理士も繁忙期ですので、税務署側としても日程を入れにくくなります。

 

春の調査は異動までに終わらせたい

 

春先の調査はもあまり多くありません。
7月の異動の時期が区切りになるので、6月の中頃か終わりまでには
終了していないと持ち越しになってしまいます。

 

6月には終わる様にしたいので、ある程度片付きやすいところが多い傾向にあります。

 

税務調査の時期と税務署の異動時期のまとめ

 

税務調査の時期と税務署の異動時期のまとめ

 

いかがでしたでしょうか?
税務署の異動時期は7月
税務調査のメイン時期は8月~12月。

 

税務調査は、調べられるという事であまりいい気がするものではありませんが、
普段から堂々としてればこわいものではありません。
(調べられるというのはいい気はしませんが)

 

ただ、制度として必要なものですし、税務調査があった場合にも
いつも通り毅然とし、他の人と接するときと同じような態度で
対応するようにしましょう。

 

 

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