決算が赤字だから業績が悪い?会社の実態を見抜くには?

決算が赤字だから業績が悪い?会社の実態を見抜くには?

 

会社の決算が赤字だと、どうしてもマイナスのイメージになります。
でも、赤字だから本当に会社の状態が良くなくて、
黒字だったら安心なのでしょうか?

黒字=安心
赤字=危険

 

実はこれは成り立ちません。
黒字でも、会社の状態が危ないときもありますし、
赤字でも会社自体の体力は充分にあり、会社としては全く問題ないという事もあります。

 

決算書の中の損益計算書の最終利益がプラスなのかマイナスなのか?
という部分ももちろん重要ですが、

最終的にはその会社の実態を理解する事が重要です。
これを理解できていないと表面的な判断になってしまいます。
 

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赤字になる理由

 

それでは、赤字になる理由を見ていきましょう。

① 本業での調子が悪く売上自体が伸びないため

 

この場合は会社の状態も良くなさそうですよね。
そもそもの本業が悪いということなので、赤字も納得というところです。

 

② 本業の調子が良いが、役員報酬が高額で赤字になっている場合

 

この場合、単純に会社の状態が悪いかといえばそうとは限りません。
役員報酬の金額によっては黒字になる場合も当然あります。

例えば次の様な状態です。
※分かりやすくするために仕入れのないシンプルな会社を想定しています。

【通常の役員報酬で黒字の場合】
売上     3,000万
役員報酬  ー1,000万
その他経費 ー1,500万
利益      500万

【役員報酬が高額で赤字になる場合】
売上     3,000万
役員報酬  ー2,000万
その他経費 ー1,500万
利益     ー500万

同じ売上・経費でも、役員報酬の設定によって、会社として黒字になるときと赤字になるときがあります。

 

このとき、会社の決算としては、上の黒字の方が見え方が良いですが、下の赤字のパターンも悪いわけではないというのが分かるかと思います。
(個人の役員報酬を多くして、個人で借りている借入金を返済しているなどの状況であれば良くはないですが・・・)

このような事もあるので、最終が赤字というだけで会社の状態が悪いとは判断できないですよね。

 

③ 本業の調子は良いが、福利厚生や保険などの支出が多く赤字になっている場合

 

福利厚生や保険などを必要以上に支払ってしまい経費がかさんでいる場合です。
本業自体の調子は良いので、不必要な経費を見直す事で会社の業績を改善することはできます。
この場合も赤字だから悪いというわけではありません。

 

④ 本業の調子は良いが、営業以外のマイナスが多い

 

本業の営業ベースでは黒字になっているのに、その他の部分でマイナスという場合です。
例えば、
不動産を売って損をした場合や、他にもゴルフ会員権や株式などを売って損した場合などです。

 

これも、臨時的にその年だけという事であれば問題ありません。
継続的に投資をしてどんどんマイナスになっているなどであれば問題ですが・・・
この場合も赤字=危険ということにはなってきません。

 

①~④を見ていきましたが、
①は本業が悪いので納得として、
②~④の場合は赤字と会社自体の危険度はイコールにはならないのが分かるかと思います。

 

どれも本業の調子はいいのに赤字になっているパターンです。
一概に会社の状態が悪いとは言えないですよね?
ただ、最終利益だけでみるとどれも赤字になっている事になります。

 

黒字になる理由

 

黒字になる理由

 

逆に決算書の損益計算書の税引前利益が黒字になっている場合も見ていきましょう。

 

①売上も上がっていて本業の調子がよく、資金もどんどん貯まる。

 

これはいい状態ですよね。

 

②役員報酬が少ないもしくはゼロにしているが黒字の場合

 

役員報酬を下げて利益を出している場合です。
適正な役員報酬を支払った上での利益だといいのですが、

役員報酬を過小に少なくしたりゼロにしているときに利益が出ていても
良くはありません。

 

金融機関も会社が役員報酬をどれくらい支払っているのか?
という部分は見ています。

 

③借入金などの返済額が黒字以上にある場合

 

これも最終損益は黒字が出ている前提です。
この例では200万円の黒字です。

売上     3,000万
役員報酬  ー1,000万
その他経費 ー1,800万
利益      200万

この状態のときに年間300万円の借入金を返済しているとどうなるでしょうか?
利益が200万円しかないのに、300万円の借入金は返済できないですよね?
200万円ー300万円=△100万円

この場合、過去に蓄積されたお金を使うか、他からお金を調達する必要が出てきます。

⇒『借入金の返済が経費になるかどうかは一番間違えやすいポイント!』

 

④減価償却をせずに、黒字が出ている場合

 

減価償却を非償却にし、最終損益が黒字になっている場合です。
この場合、黒字といっても問題があります。

減価償却をしていないと、今後の設備投資が出来ないということになってしまいますし、
金融機関にも必ずチェックされるポイントです。

 

まとめ

 

まとめ

 

最終的な利益が出ているか?(黒字)
利益がでていないか?(赤字)

 

というのは、企業の状態を見る一つの指標にはなりますが、
それだけを見て判断できるものではありません。

 

黒字だったのか、赤字だったのかは、あくまでその1年間の中での
成績となります。

黒字が出ているから安心とは言い切れませんし、赤字だから状態が悪いという事も言えません。
損益計算書を把握し、そこからその会社の財産や債務の状況を理解する事でその会社の状態が分かる事になります。

最終的には会社の状態を理解するために貸借対照表を読めるようになる必要があります。

 

>>次のページは
『貸借対照表と損益計算書、どっちが重要?』

 

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